携帯電話料金 割安プラン求める方向で調整へ

11月17日 0時55分
携帯電話の料金を引き下げる方策を検討する総務省の有識者会議は、来月取りまとめる予定の報告で、大手通信各社に対して通信の利用量が少ない人向けに新たに割安な料金プランの提供を求める方向で、調整を進めることになりました。

この有識者会議は、安倍総理大臣が携帯電話の料金の引き下げの方策を検討するよう指示したことを受けて発足したもので、来月、報告を取りまとめる予定です。
この中で、大手通信各社に対して、通信の利用量が少ない人向けの料金プランがないとして、利用量に合わせた割安なプランの提供を求める方向で調整を進めることになりました。
また、他社から乗り換える人を呼び込むために端末の価格を実質０円とするような販売方法を見直して、多くの利用者の通信料金の値下げにつながる新たな料金体系を作ること、それに、大手通信会社から回線を借りて「格安スマホ」などを手がける事業者の利用を増やす対策などが盛り込まれる見通しです。
ＫＤＤＩの藤田元理事は、１６日の有識者会議のあと記者団に対し「通信の利用が少ない人向けに対応が必要だという指摘はそのとおりだ」と述べ、新たなプランを検討する考えを示しました。
圧倒的なシェアを占め、通信料金の横並びが指摘されている大手３社が、利用者の負担軽減につながる料金体系を打ち出せるか注目されます。

引用元：http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151117/k10010308801000.html